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東北、原子力=核の大地を訪ねて 

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東北関東大震災が起きて早一月以上経ちましたが、状況は良くなるどころか、暴走を続ける原子炉、放射能を放出し続ける使用済み燃料プールのニュースがあまりにひんぱんで、すでにパニック・マヒしてきた感じがあります。

それにしても、原発現地のことがあまりにも他人事に語られていることが少し気がかりになったので、自分の体験を通して感じたことのほんの一部をお知らせしようと思いました。



先週の朝日新聞の世論調査では、原発をこれ以上増やさない等を含めて、辞めたほうが良いと考える人が41%とのことでした。世論調査の信憑性も議論の余地はありますが、いずれにしても、あれだけの人口が生活の場を追われ、今まで築きあげてきたささやかな暮らしを破壊され、家族が離散し(自殺した100+歳のおじいさんも含め)、被曝し、広大な面積が汚染され、牛やウマ等家畜たちが無惨な姿で死んでいった写真が公開されているにもかかわらず、59%の日本人が本当に原発の維持存続・増設を求めているのでしょうか。本当に59%日本人が自分以外の人や生物、自然環境が死に絶えてもかまわない、と考えているならば、その思いこそが非人道的であり、この恐ろしい原子力=核のシステムをつくりあげ、維持してきた原動力であると考えざるをえません。私は日本人がそこまで悪魔に魂を売り渡しているとは思いたくないのですが...

原発現地のこと、特に東北に思いをはせると、2年ほど前に訪ねた青森のことがよみがえります。六ヶ所村では、原発よりもさらに多くの放射性物質を扱い、稼働すれば平常時でも一日に原発一基の1年分の放射能を出すという核燃料再処理工場を訪れました。その時驚いたのは、東北の農村がいかにつましい暮らしを実践し、過酷な自然環境で生きているか、ということです。原発や核施設がある地域は交付金でうるおっているだろう、とよく言われますが、実際現地に行けば分かります。そこにあるのは放射能を吐き出し続ける不気味な施設と、派手な原子力=核施設のPR館、そして不必要に大きな日帰り入浴施設。それぐらいです。原発の恩恵を受けている都会にあるようなしゃれた設備も住宅も町並みも一切ありません。
(六ヶ所村については友人の映画監督、鎌仲ひとみさんの「六ヶ所村ラプソディー」の予告編をぜひご参照ください。http://www.rokkasho-rhapsody.com/_preview/trailers)


また、マグロで有名ではありますが、実は世界初のフルMOX燃料原発が建設中の大間では、すでに漁業権は売り渡されていることを知りました。原発予定地の敷地内でただひとり、土地を売り渡さずに、守り続け、自然エネルギーだけで暮らしてきた故熊谷あさこさんのお宅を訪ねました。そこは今は函館に住んでいた娘さんが帰ってきて守っています。彼女は私たちが来るというので、朝から海にカゴをしかけ、新鮮なウニをごちそうしてくれました。海も大地も大気も水も、私たち生命を育んでくれる源です。それがなければ生存することはできない。原子力=核はその恵みを永遠に破壊し、それは私たち人間・生物全ての命の破壊を意味する...そんなことをこの大間原発予定地ははっきりと見せてくれました。

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大間で最後まで原発に反対してきた故熊谷あさこさん。

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大間のウニ

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ソーラー発電のログハウスで土地を守る熊谷さんの娘さん

<最後に>

先週は、福島県のお母さんの母乳からヨウ素が検出されたというニュースも流れました。「ただちに健康に影響はない」と言っても、数年後の東北、そして場合によっては(度重なる地震で傷んだ浜岡をはじめ各地の原発が事故をおこした場合)日本各地で、どのような結果が現れるのか、大変危惧されるところです。

以下はチェルノブイリ事故より7年後にジャーナリストの広河隆一さん(現DAYS JAPAN編集長)が現地で取材した当時報道されたテレビ番組のリンクです。日本が誇る女流タカ派の櫻井よしこさんがキャスターなのがある意味皮肉です。

【原発事故】安全宣言のカラクリ そして子供になにが起きたか追跡

http://www.youtube.com/watch?v=tWWICnIQE9k


日本に暮らす全ての人が、透明な心と眼で未来を選択する行動を示すことを祈っています。





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